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Seesaaブログから引っ越ししてきました。

今知っておきたい分身ロボットの話 オリィとオリヒメの事。

先日のBS日テレの2時間番組に感動したのでご紹介。 そもそもこの分身ロボットオリヒメが注目を浴びたきっかけが、令和新撰組筋萎縮性側索硬化症 (ALS) 患者 舩後(ふなご)議員のこの発言、「このオリヒメで国会に出席したい!」これほど情報の飛び交う時代にあっても、このオリヒメと言う分身ロボットの事は知る人だけが知るテクノロジーの込められたロボットだったと言う事でしょう。何せ、こうして記事にしている私でさへ、テレビを見て初めて知ったのですから、またもや世の中知らない事が多いもんだ!とその内容に驚き、おそらく多くの国民の方も知らないだろうと思ってのご紹介記事です。
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今回の主人公は、吉藤健太朗こと吉藤オリィと分身ロボットORIHIME。吉藤健太朗氏は1987年11月18日 生まれの年齢 32歳奈良県出身。 オリィとは彼の愛称で、子供の頃からひとり折り紙で遊んでいた事によるものです。そんな彼は、折り紙一枚をクシャクシャとしながら、バラを作って挨拶替わりにするのが、初対面への方へのお決まりです。 分身ロボットORIHIMEは、見た目、体高30センチ程度のコミュニケーションロボット。オリィ氏がプログラミングから何から何まで勉強して手作りで作り上げた。世の中の寝たきりの生活する人から孤独を無くしたいと言う思いと信念から開発したロボットです。このロボットは、カメラと短い腕を備えており首を動かして、見る方向を替えたりしながら、内蔵されたスピーカーで回りの人と意思疎通を出来ると言う機能を持っています。障害者によっては、指先だけ、口だけ、あごだけ、目線だけと、オリヒメを動かすのに必要な入力元は限られています。腕を上げれば、元気な挨拶となり、喜怒哀楽を表現する重要な機能です。難病と闘いベッドで寝た切り生活する人にとって、数百キロ離れた相手の顔を見ながら、マイクから声を届けたり、腕を振って感情表現できる事が、どれほどの画期的な事か、健常者には到底理解する事が出来ない事のようです。こうして、コミュニケーションの場を自宅や病院のベットの生活を離れる事で、孤独を取り除ける事に確信したからこその分身ロボット。健常者からみれば、それだけで?だろうけれど、この事は健常者が自分が羽を持ち、千里眼を持った程の劇的な変化をもたらします。 私のつたない文章は置いておいて、吉藤オリィ氏のこの感動のプレゼンを見てみましょう。おおよその事がこれでわかります。 この動画で、ORIHIME開発のその趣旨や意義は十伝わった事とおもいます。ただ素晴らしいのひと言です。自分の体が動かなくなるなど、誰も想像出来ないでしょうが、そうなった場合、自分で死を選択せざるを得ない状況に人間は追い込まれます。その状況に誰がなっても、自分にはORIHIMEがあると思える社会になってこそ、このオリィ氏の目指す、孤独な人を無くすと言う大義のプロジェクト、事業の終点があるのではないかと思います。 と言うのも、令和新撰組の 舩後(ふなご)議員のようなALS患者は、全国に1万人、年間2000人~3000人が新たに診断され増えていると言うのです。これが全世界レベルでなら、その数、想像がつきません。その発症原因も治療法も分からない、難病中の難病です。 そのような不治の病になった時、精神的に助けたくれるのが、オリヒメ、もっと先にはオリヒメを活用して、働く、収入を得る事も目標です。 これこそ生きる生きがいです。番組では、試験的な分身カフェで働いた男性が、その働きぶりが認められて、ケーキ屋さんに雇用された事例が紹介されていました。仕事内容は、オリヒメを介した接客です。上手な会話の接客がマスコットのような存在となり、ケーキの売り上げも上がったと言います。 もちろん、将来的にはもっと高度な、ロボットにすべきでしょうし、コミニュケーションロボットとしてもっと多様な表現方法も必要な気がする発展途上のロボットの気がします。 オリィ氏の黒いコート オリィ氏の常に来ているロングコートは彼のオリジナルデザインで特注品、まるでブラックジャックか探偵小説に出て来る登場人物のようです。この衣装 彼の個性を引き立てています。 ORIHIMEの進化系 ORIHIME D  この数年試験的に開催されていると言う分身ロボットカフェ、応募で採用された障がい者の方が、自宅からオリヒメを操作して接客します。 開催の10日間に1000人訪れたと言います。時給は1000円だそうです。 オリヒメはこれから、進化していきそうです。自分で自分を介護するが目標。これから益々高齢化社会になり、自分を介護してくれる身内も少ない人が多いのが現状です。晩婚化や非婚化の行く先です。高齢者となって一度でも何らかの病気をしてしまえば寝たきりなる可能性は増えてしまいます。その時、進化したオリヒメがあるなら、きっとそんな人達、貴方にも光明になる筈です。今は他人事と思っている、今は若いと思っている貴方にも当てはまる現実、30代の人でも30年経てば60代です。40代ならたったの20年で60代、オリィ氏は今30歳でもそうした近い将来の日本が見えているようです。そうした未来を予測して、このオリヒメに取り組んでいる。その時自分で自分を介護出来るように、孤独で無いようように。