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車運転中の眠気防止には強力な換気が必要! と就寝中に気を付けたい事との関係・・その2

その1では、人の呼吸によって車内の二酸化炭素の割合が上昇して眠気が襲う事、その対策をご紹介しました。 今回のその2では、私達の生活する家、とりわけ睡眠中に気を配りたい、注意したい事のご紹介です。 最近建設される賃貸アパートなどは、その室内だけを見ると、マンションと区別が付かない程の仕上がりで、室内設備もマンションと遜色無く、各部屋の扉も取っ手のある開き戸が使われているので、昔の日本家屋のように障子の引き戸で部屋を仕切る作りは、プライベート性などを考えると、現代人にはもう受け入れられないでしょう。 こうした現代建築のアパートやマンションなどのプライベート性の高い部屋で就寝中、息苦しかったり、頭痛がしたり、寝覚めが悪かったりするなら、その1で書いた車中の際と同じ理由で、部屋の二酸化炭素濃度の上昇が就寝中に起こっている可能性があるのでご紹介です。
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ここで、もう一度、空気の中の気体の成分を知っておきましょう。 1476258902.gif 私達が部屋の中、つまりベッドルームで寝る際、眠る前から寝起きまで、この標準的な空気の中で呼吸して目覚めるなら理想なのでしょうが、冒頭に書いた住宅のように、各部屋がしっかりした扉と壁で仕切られ、窓はサッシである部屋で寝る場合、朝の目覚めるまで部屋の空気の状態は理想的なままでしょうか? 車内の空間に比べて広いとは言え、非情に空気の流れの少ない建物内の室内は、思ったより空気のよどみがある事が想像できます。 ここで!知っておきたい気体の比重 ちっ素・・・・・0.9673 酸素・・・・・・・1.1053 二酸化炭素・・1.5290 元々、空気の中には0.032%しか含まれない二酸化炭素の比重が一番高く、すなわち重い気体である事が分かります。 人は平均すると、1回の呼吸で500ccほど空気を吸い、吐き出す時には、わずか0.032%だった二酸化炭素の割合を4%にして吐き出しています。 これを閉めきった密閉度の高い部屋で一晩中繰り返すと、ドアの周囲に多少の隙間があるとは言え、空気の流れがほとんど無い事もあり、人の眠るベッドルームだけを見れば、部屋全体の二酸化炭素の濃度が上昇する事になります。 更に、比重の問題もあり、一番重い二酸化炭素は部屋の下の層に溜まる為、寝ている際には二酸化炭素の影響をモロに受ける事にもなります。 つまり、ベッドより布団で寝る人は、更に二酸化炭素の影響を受ける事になります。 怖い二酸化炭素 度を越した濃度で吸うと、脳への影響、命の危険もあるのが二酸化炭素! 250~350ppm 大気中における通常濃度 250~1000ppm 換気が十分実施されている屋内の通常数値 2000~5000ppm 換気の悪い部屋、頭痛、眠気、倦怠感、注意力散漫、心拍数の増加、吐き気の発生 5000ppm以上 作業場所としての限界値 40000ppm以上 酸素障害誘発、脳へのダメージによる昏睡、最悪死に至る (参考資料) ppmとパーセント換算の目安 100 %   = 1,000,000 ppm  (100万ppm) 10 %    = 100,000 ppm    (10万ppm) 1 %    = 10,000 ppm    (1万ppm) 0.1 %   = 1,000 ppm     (1千ppm) 0.01 %  = 100 ppm    0.001 %  = 10 ppm     0.0001 % = 1 ppm   例え、わずかな二酸化炭素濃度の上昇した空気の空間であっても、その中で何時間も呼吸し続けながら眠る事の体や脳への影響を考えると、無視する分けには行かないようです。 ベッドルームを改善しよう そこで、密閉度の高い部屋をベッドルームとして利用している人は、次のような点に注意、改善して睡眠しましょう。 ● できれば部屋のドアは開けて眠る。 ● できれば窓、サッシなどは少し開けて眠る。 ● 寝る位置、呼吸する位置を高くする、例えばベッドなどを利用する。 ● 扇風機やサーキュレータファン、シーリングファンなどを利用し、部屋や住宅内に空気の流れを作る。
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その1では車内における二酸化炭素が居眠り運転の原因になると言う紹介に続き、今回は健康的な毎日を送る為には睡眠、特に呼吸をする部屋の環境作りが大事な事をご紹介しました。 密閉度の高い狭い空間での作業、睡眠は、自分や他人の吐き出す二酸化炭素の影響も考えて改善する事が重要です、是非今日から見直してみて下さい!