20年前より半分になった乗用車の販売台数の推移を知って、現実に納得・・内需衰退の鏡か?
今の日本、誰がそんなに次から次と新車を買うの? それと言うのも昨今の新車を見れば とても魅力的な車が多いから・・・
軽自動車で言えば、これ何!と言いたくなる新機能SエネチャージのワゴンR。
コンパクトボディに2.5Lガソリンエンジン並みのトルクと言う、1.5Lのクリーンディーゼルエンジン搭載のデミオ・・
スバル・・・レボーグ、W・・・ 、とても手は出ないけど トヨタの・・N・・・・
それなのに実に勿体ない・・・これほど誰もが乗りたい新車、それも極めて故障の少ない車を送り出す、自動車大国の日本に住みながら その車を買う人は減ってるだろう!?・・・たぶん? と前々から思っていたので調べてみると、トヨタさんのサイトに資料が・・・見易く整理したのが下の一覧表。
平成1年、2年、3年、4年と 年間200万台前後までになった乗用車(RV車含む)の販売台数が 案の定、驚く程売れなくなっている。最近だと年間110万台以下 このままだと年間の販売台数が100万台を切るのは時間の問題。
魅力あるデザイン、機能、超低燃費・・最新技術を満載しても、多くの自国の人に買って貰ない、乗って貰えない現実を、車を開発製造しているメーカーの技術屋は認識しているのだろうか?
例えば、20年前から更に順調に推移して、年間300万台以上売れているなら、今の 日本はどんなだろうか?
100万台の新車が売れる経済波及効果とは どれほどだろうか・・・
この20年と言う数字、乗用車の販売台数減の始まりは、失われた20年とも言われるその起算すべき頃からの20年前と合っているのも興味深い。 これを単に、『景気が悪くなったから車が売れなくなっただけだよ!』 と言って良いのか? 20年も?
推察するに、非正規社員などのような求人が増加し出す時期である事を考えると、時給、ボーナスの無い生活なら、働いても生活するのに手いっぱい、100万円代の新車を買う事さへ容易ではない。
もちろん世の中には、余裕のある親や祖父母に頭金や、そっくり1台買って貰えるような恵まれた人もいる中、今後そうした恵まれた人の層も少なくなってくれば、自力で新車を買える人は確実に、更に減って来る筈。
こうした内需を低下させる、させた要因に 非正規の拡大と相対的であるなら・・その関係は密接に関係しているのも 頷ける。
つまり、車が売れないじゃ無くて、買えない層が増えて来たのが要因で、車に興味の無い若者が増えた と先入観をマスコミに植え付けられたのではないのか? まして、携帯代やスマホ代にお金を使うから などと、車の購入費用や維持費を比較しては 話にならない。
現在の乗用車販売台数は、約40年前の昭和50年前後と同等、今の世の中を見ていると、これが今後再上昇して行くようには思えない、逆に時代を さかのぼる様にして、年間90万台、80万台、70万台となる予感もしてくる・・・・
この乗用車販売台数の推移、 内需が失われている指標なのを発見!
乗用車年間販売台数の推移
※ 元表が昭和51年より乗用車とRV車に区分けされていた為、RV車も自家用車として合算し、以前と比較出来るように、表の並びを変更しています。