ブラック企業の横行は国に問題有り! 前編 (労働基準監督署の憂鬱)
例えば、貴方がとある企業・・会社に勤めたとして、大幅に労働条件が求人誌や面接と違った場合・・・
それが、勤めた初日や、二日目に判明するなら即刻辞めても、一日や二日間の賃金など勉強と思って諦めも付くかも知れない。
それが2週間、3週間、1ヶ月・・・ 給料の締め日と賃金支払日を考えると、最初の給料日は その半月や会社によっては1ヶ月後になったりもする・・・つまり最悪なら丸々2ヶ月働いて初給料と言う事も有り得る。
条件の違う、様々な問題を抱えた会社に早々に見切りを付け、辞めたは良かったものの、非常に歯がゆいのは、支払われない自分の給料の行方!
何度電話しようと、何度メールしようと恫喝で返す会社、のらりくらりと支払を先伸ばしにする会社、支払いの意志が無い無視を決め込む会社・・・・様々 こうなって来ると 女性には更に大変だ~
ホトホト困り果てた貴方が思い付くのは・・・警察署 みたいな署の字の付いた 労働基準監督署なる役所。
なんか偉そうな名前に、ここなら 俺を、私を救ってくれるはず
意を決した貴方は、自宅から最寄りの労働基準監督署に出向いて・・思いの丈を話そうと・・・
一度目のハッ!?
なんか、別次元の、ゆた~っとしたフロアの様子に 驚いてはいけない。
二度目のハッ!?
『その会社の住所なら、▽■区の労働基準監督署ですね』と肩透かしをくらってしまう。
そう、この労働基準監督署は申し出る会社の所在地ごとに管轄が違うのだ!
自分の家から近いとは言え、多少でも交通費がかかるなら、事前に電話で確認しておこう。
もちろん、管轄違いの労働基準監督署でも話は聞いてくれる、しかし お悩み相談所程度にしか意味が無いので、そそくさと出て、管轄の労働基準監督署に向かう方が賢い。まさになんだかなぁだ。 そうしないと 二度手間、三度手間を要するのが この労働基準監督署と言う役所のシステムらしい。
そして、気分新たに会社住所 管轄の労働基準監督署に出向き、ありったけの 罵詈雑言を話そうと意気込むものの・・・
三度目のハッ!?
貴方の興奮の度合いと温度差のある職員の対応に・・・力が抜けるたぶん
そこは貴方も大人、気を取り直して、解り易く順序立て、憎っくき あの会社の悪口・・じゃ無かった、違法と判断出来る所を説明しよう。
働き始めた所から、そうした事実が発覚した日付、詳細な経緯、内容を解り易く まとめておくと尚良し。
この段階で、十分に問題有り企業と判断されると、ここで
『監督官』なる人にバトンタッチ! え~だ!?
どうも最初に応対するのは単なる相談員・・・監督官と言う偉い人は、最初からは お出ましになら無いシステムらしい ココは。
この段階まで来たらあと一息。 貴方は相当な怒りを持っている事をアピールしつつ冷静に、監督官へ早い対応を促す事が重要。
すると監督官は『では担当者を決めて 相手と会って話しましょう』・・
あんたが相手と話すんじゃ無いのかよっ!? と ここでも怒ってはいけ無い。
ここは、間に幾人もクッションの人を置いて、小さなタライ回しでリスクを分散するシステムなのだ!
それから数日の内に、相手と会う段取りをした その担当者なる人は、不払い賃金があれば貴方に支払うよう 貴方の怒りをぶちまけてくれる筈・・・・目出度し メデタシ!
今夜は久しぶりに落ち着いた気持ちで ゆっくり寝よう・・・・
しかし、世の中そんなに甘くない!
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