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歴史に学ばぬアベノミクスの成長戦略 と 工場法

工場づとめは監獄づとめ 金のくさりがないばかり 籠の鳥より監獄よりも 製糸づとめはなおつらい あゝ野麦峠のより) 『主人公 14歳の政井みね は岐阜県吉城郡河合村から水の豊富な長野県諏訪地域にある製糸工場へ出稼ぎに出る。 朝の5時から夜の10時まで 異臭の立ち込める蒸し暑い製糸工場で長時間労働を強いられた、みね達は、自分の稼ぎによって家族を助けられる事と、正月に親や兄弟と会える事だけを楽しみに、堪えていた。 その頑張りもあって、いわゆる100円工女となった20歳のみねを待っていたのは、重度の腹膜炎。死期を悟ったのか入院を拒み、兄に背負われて 家へ戻る事を望む。 険しい野麦峠の茶屋にたどり着いた1909年11月20日午後2時、「あぁ、飛騨が見える 飛騨が見える」と言い残し、若い命を終えた。
とても垢抜けた、現代的な顔立ちの政井みねさん 政井みね.jpg
まだ年端も行かない女、子供までが、長時間労働で夜となく 早朝と無く工場で働かされた時代、こうした工場労働者を守るべく 工場法がやっと日本に施行されたの1916年、イギリスにおいては1847年に制定されたのを考えれば、あまりに遅過ぎた日本。 ここまで遅れた理由は当時の財界人達の大反発・・・・きっとイギリス並みの早さで工場法(労働基準法)がこの日本に施行されたなら、政井みね のような あまりに若い年齢で非業の死を遂げた職工が生まれる事は無かった筈。 そして現代の今、安倍政権は、解雇特区などと言うものを設ける算段をしている。先日、なんとか厚生労働省の反発もあり見送られたものの、また あの手、この手で根回しをして法案成立を画策するに違い無い。 どのような犠牲と苦労の上にある、労働者を守る法律かを考えれば やっていい事、悪い事が分かる筈なのに、工場法の成立が遅れた当時の理由と同じように、今も財界の意見ばかりに耳を傾けている安倍政権は非常識極まり無い考えを持っている事に憂慮せずにいられない! 工場法は、工場労働者の保護を目的とした日本の法律。1911年に公布、1916年に施行された。1947年に労働基準法が施行されたことによって廃止された。